子供の頃から窓の向こうにはいつも見えていたし、通勤時にはだいたい毎日見ている佐渡島だが、最後に行ったのは確か小学校6年の修学旅行の時だ。
近くにあっても普段きっかけがないと訪ねることもないのが離島というものだと思う。
修学旅行では佐渡金山の他、尖閣湾や真野御陵といったおおよそ小学生には興味のわきにくい訪問地ばかりだったような覚えがある。今なら必ず繰り入れられるであろうトキ関連施設は記憶にない。
ひょんなことから佐渡へ行ってみようということになって申し込んだ日帰りツアー。
その概要は、ジェットフォイルで佐渡へ向かい、現地は観光バスでカンゾウの花が見頃の大野亀と世界遺産認定をめざす佐渡金山を訪問するというもの。
この時期は、この行程のツアーしか組まれていないので、トキやたらい舟は選べない。
車で15分くらいなので近くて便利だ。
7:55発のジェットフォイルに搭乗。
水中翼船は最高80km/hほどで約1時間で新潟から両津へ着く。
生まれて初めてということでちょっとワクワクしたが、
いざ着席してしまうとシートベルト着用なので、船旅の風情は全く無い。
そして窓際だったが、出発すれば海しか見えない。
同じ海を征くにしても去年の飛鳥Ⅱの船旅とは全く違っていて、ようは新幹線と同じ単なる高速移動手段だ。
しょうがないのでTVで流れる大リーグをぼーっと見ているうちに佐渡が近づいてきた。
添乗員がいないツアーなので、下船後は各自で観光バスの窓口で受付をしてバスに乗り込む。
その列が結構長かったので、同じ建物の中のカフェでドリンクを注文することにしたが、店員さんの丁寧な仕事ぶりでなかなか時間がかかり、結果バスを待たせることになる。
この日のバスは2台連行、一路カンゾウの花咲く大野亀へ両津湾沿いを北上する。
両津から大佐渡の北端弾崎まで、17の小さな海辺の集落を通り過ぎる。
ベテランのガイドさんがその一つ一つにまつわる話をしてくれる。
何せ漁業が生業の村々だ、内容はほんの些細なことも多いが、それでも興味深く感じるのは知らない景色の中で聞く話だからか。
有名なところだと馬首(うまくび)から山へ上がっていく、今は亡き天野氏の写真で有名な天然杉の森がある。ここは近いうちにぜひ訪ねてみたい、自転車で?!
途中から道は1車線になり譲り合いながらバスがすれ違うようになった。
30kmちょっとの道程を1時間ほどで大野亀に到着。
今年は春が早くカンゾウの花は満開を少し過ぎているようだ。風が強い。
正式にはトビシマカンゾウ、秋田の飛島といっしょの花。
散策したのちバスは来た道を両津へ引き返す。
両津を起点に行ったり来たりの行程を不思議に思っていたら、外海府の一部は大型バスが通れないとガイドさんの話で初めて知った。
両津から佐和田へ向かう国道沿いの団体用レストラン兼お土産屋さんで昼食。
内容は海鮮丼だけど団体旅行なりのものだった。
こうゆうところは個人旅行に軍配があがる。
生ビールが美味そう。店先で売ってたこっちでもよかったな。
お約束のお買いものタイム。お土産は迷わず見つけた時に買うべし。
約1時間の滞在の後、バスは大佐渡と小佐渡の山脈に挟まれた平野部を走り相川へ向かう。
なだらかな田園地帯が続き海も見えないと
長野のような内陸盆地のへりのような錯覚を覚える。
ここが海に囲まれた離島とは思えない。
佐渡は大きいようで、でもこじんまりとして、海、山、川、湖となんでもある。
魚介から果物まで食材も豊富だ。
魅力を感じで移り住む人の感情がわかる気がした。
金山は世界遺産登録を目論んで綺麗に整備されてきている。2つある見学コース、明治以降のコースもあるが、今回は江戸時代のコースをチョイスした。
バスツアーで50分程度の滞在時間では見きれない。
次回は宿を取るぐらいしてゆっくり時間をかけて見てみたい。
こうやって水を汲み上げていた、という模型。
スーベニアはゴールドづくし。
最中の下に金貨(チョコ)というテッパンな展開のお土産もある。
寄るとこ寄るとこちょっとずつ買い物をしていく。
両津に戻りバスを降りてから出発まで1時間くらいあるので周辺をぶらつく。
黒ねこがいた。
ついてくる黒ねこ。
「スタミナ道場みなと」。
最近この手の道場はなかなか無い。さすが遺産の島、佐渡。
通りを曲がった先で干物を干している人が見えた。
ここの干物屋さんでまたまた買い物。
一夜干しスルメは、朝競ったものをさばいて10時頃から干して、午後のこの時間には製品として売られる。数時間干しであり決して一晩干しているわけではないことを知る。
出来立ての干しスルメをゲット。
その後。。。
フェリー乗り場で買い物、再び。
帰りは新しい方のフェリーときわ丸でラッキー。でも船内写真撮ってない。
結果大量のお土産経済活動
再見、佐渡ヶ島。また来るよ、近いうち。
世界の灯台100選、姫埼灯台。現役では最古の鉄製灯台だとか。
かっぱえびせんのお供。
新潟まで2時間半、結局大半の時間を甲板や船内をうろついて過ごす。
やっぱり船旅いいな~
自分ちの分だけでこれだけ買った。これも旅の楽しみ。
佐渡ディナー。
昨日120kmライド、今日佐渡ツアーと充実の疲労感。
よかった、よかった。