160㎞ライドの予定を立てていた。
ちょっと短くなったけど149㎞、34-5℃まで上がる日に出掛けてきたはなし。
そして VELOFLEX MASTER 25C 筆おろし。
前日、近所の自転車屋にハンガーの曲りと変速調整をお願いしたのだが、
さっぱり変速が調子悪い。
やはり、今時のスポーツ自転車を普段扱わないお店では11速の調整は難しいようだ。
前夜、自分で再調整するもうまく行かず、今日のライドは諦めて別のお店に行こうと思っていた。
朝6時起床。再度落ち着いてネットなど見ながら再挑戦すると、あっけなく良さそげな感じ。一抹の不安はあるけどあとは走りながら微調整すればいいやと思い、急遽出かけることに。
なんとなく調整のツボが分かってきた気がする。
その辺の忘備メモは改めて残そう。
予定より1時間遅れで8時頃出発、久しぶりに東へ進路を取る。
天気が良く、台風3連発で日本中気温が高い。
走り出してすぐにタイヤの違いを実感する。
ちょっとは追い風ということもあるが、それを差し引いてもよく転がる感じだ。
感覚でいうと、従来比プラス2-3km/h。
あくまで感覚なので、実際はいずれ記録の残っているSTRAVA区間を走れば明らかになるでしょ。
乗り心地は、・・・うーん、よくわからない。
優雅でしなやかなタイヤらしいのだけど、
言われればグランプリより、路面の段差や凸凹が少し角が取れてる感じがするけど、
言われなければ気づかないかも。
もともとグランプリの硬めでコロコロ転がる感じも嫌いじゃなかったし、
おしりも痛くなることなかったし。
でも、気持ちいいタイヤです。
みなとトンネルから空港前を過ぎて泰平橋を渡る。
相変わらず橋は苦手だ、少し慣れてきたけど。
新井郷川右岸を走って水原市街から福島潟へ、9:20着。
福島潟を過ぎて福島という小さな集落で右足のクリート位置を調整。
空港過ぎで右足の外側にちょっと違和感が出たので、一度止まってクリートをちょっと後よりに下げていた。今日は長丁場なので、面倒でもその辺はこまめにしないと。
再度ここでも微調整。クリートの向きを少しだけ内側へ変えた。
これ以降、膝の痛みは全くなかったので、これが今のベストポジションだろう。
新発田市中浦~米倉間、いつもは城山温泉の横を通るルートだけど、
今日は少し東よりの違う道をチョイスしてみた。
途中コンクリート舗装区間が少しだけある。田んぼの中、道幅もやや細く凸凹感もパヴェもどきでヨーロッパの田舎道っぽくて趣のある道だ。
これからはこちらを使おう。
気温はぐんぐん上がっている。
10:30 米倉集落、いつもの小さな直売所で小休止をとる。
自販機のドリンクを飲んでいると、男性の人がスイカと枝豆を片手に店から出てきた。
どこへ行くのか?と聞かれた後、
米倉宿の看板があったので質問をすると、色々と話をしてもらった。
米倉は新発田藩の江戸参勤交代の街道の宿場で、街道はここから三川へ抜けて津川から川沿いを山都、会津へと続いている。
赤谷の峠方面から山越えで南風が吹くことが多く農作物もいい。
スイカと枝豆を頂きながら話をした。
サプリやバー食品、ジュースとは違う、
そのままの食べ物がもつもの、美味しさや自然の香りが力になる。
その男性はじきにバイクで去っていった。ここに野菜を出す農家さんのようだ。
向かい風強し。スピードは上がらないが、空冷効果は大。
電車路跡をゆるゆる進む。
今日は奥のダムまで行くつもり、まだまだ長い道程だ。
赤谷で右へ、美味しいそば屋のある滝谷を過ぎると道は細くなる。
途中2ヶ所信号付きの隧道があった。
この辺までくると山も深く、隧道区間や日陰は涼しい。
ダムまで数キロのあたりで朽ちた鉄橋が現れる。
かつてダムへ資材を運んだ鉄路かなと勝手に思う。
ダム手前もそれほどの勾配ではなかったけど、なにせ暑くて息が上がる。
このダムサイトは公園どころか水道もトイレもないので注意が必要だ。
ダム底に公園。治水だけの為のダムなんだって。全国的にも珍しいらしい。
そのうちあそこに降りてみたい。
車で来た男性が事務所の呼び出しでダムカードをお願いしたので、自分もそれに続く。
カードをもらい外で戻る準備をしていると、おじさんがわざわざ出てきて話しかけられた。
車とは違って話しかけられやすいのが自転車なのだ。
「どこから来たの?」という定番から、
職場にもロードバイク趣味の人がいて50万円の自転車買って乗ってる。
自転車できてここから蒜場山へ登った人がこの間いた。などなど。
ダムに到着したのが既に11:30、
三川のきのこ園でお昼の予定なので、先を急ぐ。
三川までは赤谷まで戻ってそれから山越えして降らなければならない。
赤谷集落で炭酸充填。
ここまで来ると気温が明らかに高いことが体感できる。
三川方面へ向かう。
峠頂上のバス停。
昔来た時もあったけどだれがここで降りるのだろう。
峠を降りた集落の橋から。12時半ごろ。
飛び込みてー!
気温だけでなく、体温が上昇して下がらない。いわゆる熱中症。
後頭部が軽く痛む。頭、腕に水をかけながら進む。
峠から三川までが下りながらも意外に距離があってバテた。
そりゃバテるよ、真夏にフェーン現象の日に1日外で体動かしていれば。。。
13:00 三川観光きのこ園 到着。
お休みかと思うほど閑散としている。
入り口とか外観とか写真撮り忘れ多いな。気をつけよう。
竹取物語という名のトイレでしばし頭を中心に水冷。
水を掛けても掛けても首周りや顔面が冷えない。
10分以上かけてやっと落ち着いて来たのでランチにすることに。
きのこざるそば700円とノンアルビール。
うどんにしようと思ってたのに間違えた、暑さのせいだな。
きくらげ2枚がドレッシングまみれ。これで「きのこそば」とはいかがなものか?
そばは何でできているのかと思うくらい生そばと異なる噛みごたえ。
蕎麦としてはどうかと思うが、今日の気分にこの歯ごたえはありだ。
暑いよ暑い。
冷たいそばと冷たいノンアルで多少はマシになったとはいえ、
普通ならここからR49で帰るのが正しい。
そしてガランとした店内。
子供連れが備え付けの遊具で遊んでいる。
きのこの季節じゃないきのこ園はこんな感じか。
だれもきのこ狩りなんかしないよね。
13:45 意を決して出発。
ここからの沼越峠がこの暑さと体調で無事超えられるか不安だ。
今日は朝からRaphaのツーリングパンツを着用してきたがここで脱いだ。
足に直接水をかけて冷やせるようにするためだ。
五十島駅。
この先で踏切を渡り峠に向かう。
途中の自販機で炭酸を直接体にインストール、ボトルに冷水を補給。
最近は売上/費用効率のせいか自販機の数が減っているので、コースによっては気をつけないと無補給で山登りや長距離ライドを強いられることになる。
峠へ向かう直線。こちらがわからの登坂は初めてだ。
頂上付近の開けた場所。夏らしい、樹々の緑も空の青さも、今が一番濃くて眩しい。
もうちょっとだと思ってたらまだまだこの先登りだった。
完全にペースが狂ってしまいヘトヘトの頂上で停車、一息入れて下り始める。
お盆も過ぎて猛暑が続くとはいえ、
自然界の暦は確実に進んでいる。
アチラコチラにいが栗が落ち始めている。
この先左折すると早出川ダムへ続く。
もう一山越えて杉川へ行くのが当初計画したルートだったが、
時間的にも体力的にもとても無理。
五泉でアイスを食べて帰ろう。
そうしよう。
平野部へ出て振り返る。
今日はあの山の向こうらへんを攻略したぜ。ヘロヘロ。
またいつか待ってろよ。
16:00頃 五泉市街のアラモード・キムラに。
五泉では大変人気店のようで、前回5月時は路駐と店内の行列を前に断念。
そいえばちょっとお腹の具合も悪かった。
今日は数人のお客さんのみ。
と思ってたら続々増えて狭い店内はあっと言う間にいっぱいに。
アイス類はジェラート、ソフトクリーム、アラモードアイスの3種類がある。
後でわかったけどアラモードアイスはジェラートとシャーベットの中間なんだって。
今回のチョイスはアラモードのパインとアーモンド220円(安い!)。
パインの上にアーモンドが乗ってきた。
店の外のベンチでしばし味わう。写メを送る。
五泉からの道は迷ったが、小須戸経由で信濃川堤防上のルートを選択。
稲穂はすっかり頭を垂れ、ここにも秋が近づいているしるしがある。
平野へ出てからはほぼ向かい風が続いた。
流石にもう踏み込めない。まわせるギアでペースを保ち家路を急ぐ。
関屋分水にかかる橋郡が見える。もうすぐ終わりだ。
今回は今までで一番「帰って来た」ことが嬉しく感じた。
振り返って、
このタイヤだから今日走り切れたのかもしれない。
149㎞ 最高気温34-5℃ 6時間23分 1,971m 3,550kcal
という過酷なライド。疲れにくいタイヤだからこそ・・・