きっとまた来るぞ、と誓った12:40両津発船上の写真を最初にしてみた。
この週末は荒れるという予報で、
梅雨前の爽やかな日はこれが最後なという金曜日、
佐渡島への初ライドを計画した。
4:30、雲一つない夜明け。でも午後は雲が出てくるらしい。
前日に準備は整えてあったので、顔洗って着替えて荷物を背負い5:00に出発。
自宅から佐渡汽船ターミナルまで自走で約20分、近くていいね。
カーボンホイールになってから初の輪行。
自転車を手早くばらして袋に入れ、窓口で乗船券と手荷物券を購入。
列に並ぶと待つ間もなく5:40に乗船開始。
毛布を借りて2等船室に居場所を確保した。
6:04 船は少々遅れて新潟港を出港。抜けるような青空。
気温は27度くらいまで上がるようだが、サイクリング日和には変わらない。
自転車は客室からフェリーの車両甲板へ向かう通路に固定される。
この日のローディーは他に1名だけ、そんなもんか。
へぇ、佐渡汽船自体が国道なのか。
朝ごはんを食べにスナックコーナーへ。
早朝から営業しているのはありがたい。
これを食べると決めていた、佐渡汽船のカレーライス。味は普通においしい。
さすがにビールは遠慮した。今日は長いから(とこの時は思った)。
両津には定刻に着岸。8:30
大型客船と違ってすぐに下船ができるのはフェリーが日常交通手段だからかな。
ターミナル1Fのロッカーの前で自転車を組み立て、
いらない荷物をロッカーに入れて、
さぁこれで、大佐渡1周のスタート。
9:00 両津みなとを出発。
今回のコースは加茂湖の南を回り国仲平野を突っ切って佐和田から相川へ。
その後は外海府を走って弾崎から両津へ戻るというもの。
古い両津の街並みを抜け、
加茂湖を眺めながら軽快に走りだした。
湖岸にサイクリングロードの看板。
道の駅までの2㎞はそっちを走るかと、気持ちの良い湖畔を走り出したその矢先・・・
後輪から「パシューッ!!」という破裂音。
よりによって今かよ、と思いつつも自転車を止めて、
パンクした後輪のタイヤを見る。9:15
(帰宅後の写真だけど)
これはまずいかも、というサイドの破損。
今日はチューブとCO2ボンベを1つずつ余計に持参して計2個ずつあるが。
ただのパンクならまぁ、直せばいいだけなのだけど。
あまりいい状況でないことはすぐに分かった。
修理を初めて見ると・・・
1. タイヤのサイドカット部分にタイヤパッチを2枚貼った。
→残りあと2枚
2. ハンドポンプの口金部分のゴム部品が紛失してしまっていて使用不能。
→空気を入れる手段がCO2ボンベしかなくなった。
3. 2本あるチューブの1つにCO2を入れると「シュー」と漏れる音。
→バルブの根元部分に亀裂。CO2ボンベ1本消費。
この時点でライド続行は完全にあきらめた。・・港へ戻ろう
4. もう1つのチューブを出すとバルブが短くCO2ボンベの口金が入らない。
→まぢかっ
5. 仕方ないので、パンクしたラテックスチューブをパッチで補修、最後のCO2を恐る恐る使いガスを入れる。
なんとか入ったのでゆっくり帰ろうと片付け始めた、その時・・・
「パァーン!!」
万事休す。
走行はPOLARのメーターで4.6㎞、まだ徒歩で帰れる距離で良かった。
港に戻って生ビール飲も…、と自転車を押1始めた10:10。
戻る途中に牡蠣殻処分場、行きに通った時は気づかなかったな。
車より自転車、自転車より徒歩。
スピードが遅くなると、見えるものも異なるということだ。
1時間ほど歩いて港へ戻り、
のろのろと自転車を片付け、輪行袋にしまう。
自転車は2Fの待合室の端に置きざりにして、
お土産探しと軽い食事へ。
ランク1位の佐渡牛乳を使ったクリームサンドと焼きフグ卵巣のフレーク、
佐渡汽船のマステなどを購入した後、3Fの食事処よろこんでへ移動。
修学旅行シーズンのため、3分の2以上は予約席になっている。
フリーのおひとり様は相席になります。
取り敢えずお疲れ俺、あまり疲れてないけど。
アジの刺身と生ビール。
こんな(といったら失礼)観光客相手のターミナルの食堂でも、
鮮度がよくとても美味しい刺身なのは、さすが佐渡。
もう1品頼んだのは、
佐っとびメンチフライ
「とび」っていうぐらいだから、トビウオのすり身じゃなかろうか?
これはアツアツでおいしかった。
時間になったので乗船。帰りは新しい方のときわ丸。
ただし、大量の小学生付き。
12:40 船は両津港を出港。
甲板で爽やかな日差しと風の中、なんとも残念な気持ちがこみ上げる。
でも、外海部の誰もいない場所でパンクしてたらと思うと、
これはこれで運がよかったのだと思う。
スナックコーナーへ。
往路気になっていたながもそばとレモン酎ハイでこの旅を締める。
ながもは海藻、ねばねばヌルヌルしている。
そういえば、修学旅行生がこぞって撒いていたあれ。
たべてもおいしい かもめもよろこぶ
「ても」って・・・
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ロードバイクは自力で遠くまで行ける乗り物である。
自由で楽しい。
しかし、リスクも多い。
パンクもその一つ。
一番頻度の高いアクシデントだし、
過去には何度も経験済みなので、
修理にも苦手意識はないし、補修の用意もしていたつもりだった。
しかし例えば、
両津から遠く離れた人気のない大佐渡の外海府で
こうなったとしたらどうだったのだろう。
原因は、
装備自体に不備があったこと、
そして、
出発前に状態の確認もせずにそのまま持参したこと。
結果、自力で帰ることができなかった。
ロングライドに出かけるからには、
ケガでもない限りはアクシデントに対処できる用意が必要だ。
今回のようなライドのために、今一度、
準備と確認しなければと思った。
そして、タイヤも変えることにした。
今は履いているのはミシュラン Power Competition
決戦用のタイヤに罪はない。いいタイヤだ。
しかし、安心を買うということで
Wiggle で同じミシュランのPower Endurance を注文。
チューブはブチルとラテックスの両方を購入したので比べてみよう。
携帯用のポンプも探さなければ。
そして、今回痛感した予備タイヤの携行も検討しなければ。
タイヤトラブル以外も。。。