秋の湖畔で2泊(1)

午後3時曇天の新潟を出発、磐越道を走る。
猪苗代への登りから辺りは暗くなり、雨も本格的になってきた。


予報通りなので雨は覚悟していたが、本降りだ。
目的地は標高が高いので雲の中なら霧のような雨じゃないかと期待をしてハンドルを握る。

17時20分。目的地到着。


今日から2泊お世話になるのはほとりの遊びばキャンプ場
今年の6月に初めて来てから3回目の訪問となる。

待っててくれたオーナーさんに感謝してチェックイン。
まもなく結構な雨雲が来るから急げとのアドバイスをして帰っていった。

急ごう、今日が2回目のオガワのヴィガス2を広げた時点で重大なことが判明。

 

ペグケースが見当たらない・・・。

 

トランク以外に車内をいくら探してもない。どこかに忘れてきたようだ。
ペグケースがないということは、ペグ、ハンマー、ロープ、そしてハンガーがないということだ。

雨なのでヴィガスの前を張り出して、時間があればその前にさらにUnRoofのタープを連結してその下で焚き火をする予定だった。

しばし茫然としたが、考えても仕方ない、とりあえずテントを立てる。
そして、初のお籠りキャンプで今夜は過ごすことを覚悟した。

 

設営完了。


日曜の夜だけど10サイト満員だ。一番遅い僕は、一番入り口に近い湖畔から一つ下がった場所、水場やトイレの前の駐車場の湖畔側に設営させてもらった。


予定が狂い何をしたらいいかわからなくなったが、落ち着くためにキャンパイをした。
揚げびたしにする予定の茄子がテーブルに乗っているところに動揺が見える。
お籠りでは必要のないランタン用の灯油も見える。


今日明日2泊ロープなしキャンプ確定の初日の夕宴。
これを書いている今は、それなりに楽しんでたなと思うが、その時は心的ダメージがかなりあった。

茄子の揚げ漬し(さっき作った)、バイ貝(惣菜)、浅漬け(家から持ってきた)、キムチ、そしてクッカーで豆腐と鶏肉と浅漬けで鍋のようなものを作っている。

テーブルが大きいというのは楽。そして、広い分散らかる。

テントを叩く雨音が大きくなってきたけど、吹き込むことはないからそこは安心。ただ時折、森の上を風が通り樹々を大きく揺する音もする。このキャンプ場は比較的風がない印象だけど、ペグが1本もないのは心配だ。

他のキャンパーさんは結構な雨の中、タープを張って焚き火をしている。
火やランタンがないのは、それはそれで楽だともいえる、と思うことにした。

 

9時を過ぎた頃に雨は止み、トイレに行くときに空を見上げると空一面に星が輝いている。きれいだ。

やおら10時過ぎになって星空撮影を開始。


ピンぼけだけど駐車場から曽原湖側を見た空。


逆の空。北東寄り。無数の星と天の川が見えた。

ペグケース、どこに行ってしまったのだろう。
思い出せない・・・。

 

風が気になったのでこの夜は耳栓をした。

 

無事夜を越した。


昼からは天気が良くなり晴れる予報。
朝ごはんにしよう。


セブンのカレー中辛となめこの味噌汁。

紅葉に包まれる管理棟。


先週も桧原湖まで来たけど、裏磐梯の紅葉は先週がピークだったかもしれない。

 


小さなキャンプ場の小さな賑わい。


落ち葉を敷き詰めたこれくらいの紅葉も好きだ。
カサカサと歩くたびに秋の音がする。

・・・実際は静かなキャンプ場の夜中や早朝だとかなりの音量だけど。

 


最近のキャンプのデフォルト珈琲、虎へびさん。

昨日の時点では、設営した場所からすぐ前に移動して、駐車場の前の先端(岬)に張る予定だったけど、朝起きてやはり川向こうの先端に移動を決意。運よくオーナーさんが来るまで、今日の予約がなかったので張る場所を変更することができた。

 


隣の別荘の庭もきれいに色づいている。

今日は五色沼を歩いてみる予定だ。