キャンプ at 福島潟
今年2度目のキャンプは福島潟で、やっぱり朝は冷えた。
初日の金曜、気温は11-12℃が最高で風があるとやや肌寒い。
それでも空は快晴で気持ちのいい日だ。
越後の山々。同じ新潟市内でも海岸沿いの自宅付近に比べるとぐんと近くに見える。
もっと左にはまだ真っ白な飯豊の山々も輝いている。
ビュー福島潟2Fの事務所で受付をして、リュック背負ってサイトに入ったが3時過ぎ。
サイトには4張りグループ1組、2張りが1組の他はソロの人。
ソロの人は設営がみな終わっている。
この公園には何度か来ているが、キャンプは初めてだったのでサイト内をあちこち見て回ったあと、木立の南側で開けた草地に面した場所に決めた。
今日の風上となる北側には水場と常緑樹があり、僅かばかりでも風よけなればと思ってここに決めた。
今日は地べたスタイルで行こうと思う。
4時ころには設営も終わったので、
手に入れた白樺の樹皮を使って火を起こしてみた。
ファイヤースターター→麻紐→白樺→小割で着火。
白樺は聞いていた通り脂分が多い、びっくりするくらいよく燃えた。
火もついたところで、サーモンの麹漬けとビールで始める。
今日はぜひやってみたいことがあって、その準備をしてきている。
dancyuのスープ特集にでていた、江戸時代の頃の酒肴。
煎り酒に牡蛎を入れた吸い物だ。
当時は酒の肴として吸い物で呑むということも多かったとか。
まずは、日本酒に鰹節と梅干を入れて半量になるくらいまで煮る。
西隣りの人もソロ、テントはツールームだ。
白菜も茹でてつまむ。
やうやう陽が沈むと、オイルランタン”DEITZ”の灯が夕闇に映えてくる。
東隣りは同じパップテントで地べたスタイル。
今日は僕も地べたスタイルにしてみたが、後でかなりのダメージになるとは・・・
やや東寄りの北風が寒い。
風よけにロープを渡してコートをぶら下げてみると、これが結構効いた。
バックパックも置いて寒さを遮断してくれる。
さて、吸い物は、半分近くまで量が減ったところで、牡蠣を投入する。
取り敢えず2個。
味は・・・、うーん、雑誌で絶賛していたので、期待が大きかったのか、素人が作るとこんなもんなのか。
特注した名入り鉄板も今日が初おろし。
肉を試し焼きしてみる。
いい焼け具合だ。
ゆずポン酢やクレイジーソルトで食べてみた。
肉を食べたら無性にコメが食べたくなり、やおら準備を始めた。
持ってきた水煮のタケノコを細かく切り、米を研いで給水させて、呑みながらしばし待つ。
米は吸い物の残りのスープでタケノコを入れて炊く。
炊き上がりの後の蒸らし時間にハンバーグを焼いた。
タケノコと牡蠣ごはんとハンバーグ。
いやー、うまかった。
シイタケやら残った牡蠣やらを最後にまた焼いてみる。
これも良かった。またやろう。
最後に、残りの牛肉を焼いた。
さすがに脂がちょっとくどかった。
肉はほどほどがちょうどいい歳になった。
11時過ぎ、テントをクローズして就寝の準備。
今日も冷えてきた。
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午前3時過ぎた頃、寒さを我慢できずにトイレに行き、
ビビィーシートをシュラフの上にかけ、カイロを追加した。
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鳥のさえずりで起床、5:45ころ
外は果たして、全ての物が白く凍っていた。
美しい水辺の景色と賑やかな鳥のさえずりで迎える朝は、
三条ミズべリングでは味わえない自然を身近に感じる。
残りの半分の米を炊いて朝食にした。
おかずはやはり昨日残したかつお節と梅干。
おかかご飯がシンプルにおいしく感じるキャンプの朝。
暫くカレーじゃなくてもいいかと思う。
結露したシュラフをを乾かし、焚き火を収束に向かわせる。
偶然、野焼きが始まった。
正確には、葦焼きというのだそうで、この湿地の環境保全を目的としているとか。
ボートで中州に乗り込み次々と火を放っていく。
この様子をファインダーに収めたい人で、湖岸もビュー福島潟の屋上までも人が集まっている。
偶然出会った春の風物詩にちょっと感動。
3月も後半の土曜日、春休みということもある
混雑するのでお昼までには撤収してほしいと予約時に言われていた。
11時をめどに片づけをのんびりとする。
オリーブ色のパップが片付いて程なく、僕より年配らしき人が同じ場所に設営を始める。しばらくすると話しかけてきた。
子供も手が離れてソロが多くなり、パップ型を考えているという。
そのおじさんのタープをみて今年は僕もタープ泊をしようと思った。
それにしても、一晩の地べたスタイルは腰に相当のダメージだった。
やっぱり椅子は必要だった。
銭湯によって体を温めて帰ることにした。
その後、1週間近く腰の調子が悪かった。
そして、Youtubeを参考に股関節ストレッチを始めた。