3月も半ば、豪雪地での雪中タープ泊をしてきた。
今年の冬は、金沢などの北陸や北海道を中心に大雪のニュースが連日伝えられていた。
関西以西のYoutuberさんの動画でも、かなりの積雪の中でキャンプをする様子が少なくなかった。一方、新潟とはいえ自分の生活圏では殆ど積雪がなかった。
冬に適したテントを持たないので、2回ほどタープを平地で試し、
いよいよ本番、過ぎゆく冬を追いかけるように雪まだ多い松之山に向かった。
海沿いのR402号線で柏崎まで行き、R252で高柳へ行き山越えして松代そして松之山というルート。高速で小千谷~十日町から山越えというルートの方が早いけど、なんとなく気が向かなかった。帰りもやっぱり柏崎経由を選んでしまったのはなぜだろう。
雪のない柏崎市街を抜けて平野の端までくると辺りは一面の雪景色に変わった。
見た目の感覚だと高柳から松代の間の山間地辺りがピークのようだ。
松代をすぎて松之山への入り口。ここからは20分ほどで松之山に着く。
松之山の街中は雪解け時期とはいえ雪の壁に囲まれている。
今日のキャンプ地は松之山温泉スキー場。
日曜ということもあってスキー客で賑わっている。キャンプ場はこの道路を上がったところにある。
午後1時チェックイン。
そりとスコップが借りて荷物の搬入と設営。
サイトは上中下段の3つのエリアに分かれている。
すでに数組いる上段、奥に1組いる中段、誰もいなくなった下段。
今日は動画を撮ることがキャンプの大きな目的なのであまり周りに人がいないほうが嬉しい。景色のと兼ね合いも考えて中段に設営することにした。
最近はタープ泊ばかりだし今日のピラミッド張りは以前に試していたのでササっと終えるつもりだった。
しかし、今日は気温が10度を上回り、雪が柔らかく緩んでしまってペグがうまく刺さらない。だんだかんだで2時間くらいかかってしまった。
今日のサイトはこんな感じ。
ピラミッド張りで前方を開けてタープ下に居場所を作った。
幕のセンターをポール1本で立ち上げ、前方は2本で吊ってスペースを確保。
右やや後方(テントの見える方向)からくる風を防ぎつつ焚き火で暖まる。
コットはとりあえず向かって右側に縦に配置しておいた。
夜遅くになりアンルーフキャビンのタープを前幕にしてクローズにした。
今日は慣れない撮影をメインにするため料理は手抜き。
これ以外は冷凍庫にあった鶏むねの麹漬けを焼くだけだ。
暗くなる前に少し食べてしまおうと肉を焼く。
風も弱く雨も降っていない、穏やかな日だ。
1-2月の本格的シーズンだどこうはいかないだろうな。来年は挑戦してみたい。
松之山スキー場は温泉地の古くからある小ぶりのスキー場。
目の前には小さな集落がある。
日暮れとともに家々に明りが灯る。いい雰囲気だ。
まぁ作るよね、冷蔵庫。
夕暮れからあれこれと動画の撮影を試みる。
カメラの操作、画角や構図、そして動き。
初めてのことばかりで、思ったようにいかないし、何度もやり直しで時間がかかる。
Youtuberって大変だなぁと思う。
テンマク焚き火台とリフレクターで熱を自分に向ける。
コメリ薪2束+α持ってきたけど薪の消費が早かった。
今思えば薪のくべ方というより、この焚き火台の燃焼効率が思っていたより高かったのかもしれない。一度初火入れで2時間くらい使っただけで、本格使用は初めてだから。
夜も進みうすぼんやりと月も出てきた。
午後10時を過ぎると、もういいかという気分になってきた。
落ち着いて焚き火とお酒を楽しもう。
最後はやっぱり、前割りの芋焼酎を熱燗で。
1時半、就寝する頃になり雨が当たり始める。
雨は翌朝も静かに降り続いた。
6時前に雨の音で目を覚ます。
幕内で朝食をすませる。
9時まで待ったがやむ気配がないので雨具を着て撤収を始める。
まぁよくあることで、撤収が終わって外湯に行く頃には青空が広がる。
今日のキャンプも楽しそうだな。
松之山温泉 鷹の湯
松之山にはもう一つ大きな日帰り温泉がある。
そちらは幹線に面して駐車場も大きく今時の施設だ。
こちらは狭い温泉街の中にあり、今日のような平日が地元の人の利用がほとんどみたいだ。少し褐色がかった熱い湯船に浸かり疲れをとる。
とてもいい湯だった。
温泉にも泊まってみたいと思う。
お酒や料理ではなく温泉をメインにして・・・。
お昼は温泉街の中のお蕎麦屋さんへ。
蕎麦がきりっと冷たく締められつるつるでコシがある。
天ぷらも海老、根菜、きのこ、山菜とボリュームたっぷりでおなか一杯になった。
おいしかったなぁ。
寝不足だったので帰りのR116は眠かった。
片道3時間、今までで一番遠いキャンプだった・・・。